日本舞踊とは
日本舞踊(にほんぶよう)は、長い歴史の中で育まれてきた、日本ならではの伝統的な踊りです。もともとは歌舞伎や能といった古典芸能の動きや所作をもとに発展してきたもので、ひとつひとつの動きに意味が込められており、感情や情景を丁寧に表現します。
その動きはゆっくりとしていて優雅に見えますが、実は身体の芯をしっかりと使い、細かい動作にまで気を配る必要がある、とても奥深い芸のひとつです。踊りの中には、四季のうつろいや人々の心の動きが織り込まれており、観る人の心を静かに打つような魅力があります。
日本舞踊にはさまざまな流派があり、それぞれに特徴や個性があります。着物をまとい、扇子や手ぬぐいなどの小道具を使いながら、美しい所作で物語を紡いでいくその姿は、まさに日本の美のかたちといえるでしょう。
HANAGATA ― 受け継がれる美と技、日本の心を未来へ
HANAGATAは、日本の誇る伝統芸能・日本舞踊を中心に、文化の真髄を五感で味わえる舞台として誕生しました。
この公演は、舞台に立つ舞踊家だけでなく、衣裳、かつら、大道具、小道具――すべてを支える職人たちの情熱と技の結晶。彼らが一体となって創り出すのは、まさに“総合芸術”です。
多様性が進む現代だからこそ、私たちは改めて問いかけます――日本人が自国の文化にどれだけ触れているだろうか。そして、日本の美しさを世界へと伝えられているだろうか。
HANAGATAでは、文部科学大臣賞をはじめ、数々の栄誉に輝く舞踊家たちが出演。日本舞踊の奥深さ、しなやかさ、力強さを存分に表現します。さらに、すべての公演には日本語と英語による解説が付き、初めての方でも安心して楽しめる内容となっています。
HANAGATAは、ただ舞台を観るだけの公演ではありません。
それは、日本の心を感じ、先人たちが紡いできた美の系譜に触れ、そして未来へとその想いを繋いでいく“旅”なのです。
日本舞踊が持つ魅力と感動を、すべての人へ。
この舞台が、文化と人とを結ぶ架け橋となることを願って――。